名前にまつわるエトセトラ。

私の本名には「旧字体」が使われている。
といっても、比較的書きやすい漢字なのだが、書きやすいが故に間違いも多い。
ほぼ100%、正しい文字で書いてもらえないのだ。
学校然り。病院然り。友人然り。
馴染みのない漢字故に仕方がないとは思うものの、せめて見たままの文字を書いてくれよと子供心に思ったものだ。
尤も、今は敢えて「新字体」を使っている。
理由は「婚姻後の苗字に共通の部首がある」為。
そう、この「共通の部首」が旧字と新字との相違点なのだ。
先日の選挙の際も、苗字部分は新字だったから、恐らく戸籍上も新字体で登録されているのだろう。
一方、名前の方は旧字体
他人はどうあれ、自分的には気持ちが悪い。
例えるなら「桜井櫻子」と名乗るようなものだ。
故に、銀行等の書類に記載する際は意識的に新字体を使っている。
どうせ戸籍通りの文字では処理出来ないしね。
ところで、この旧字体
「櫻」のようにメジャーなものではない為、出生届を提出する際にはちょっとしたトラブルがあったそうな。
実際に出向いたのは母方の祖母だが、何と役所の窓口で「こんな漢字は存在しません」と突き返されたそうな。
因みに、名付け親は母方の祖父。
すっかりプライドを傷つけられた祖母は、わざわざ辞書を持参した上で、「この字は人名用漢字として認められている」と窓口につきつけたというから恐れ入る。
聞くところによれば、母方の祖母は相当気の強い人だったとか。
お陰で私の名前は旧字に落ち着き、今では「平凡だけど平凡じゃない」名前であることに誇りを覚えている。