心が欲する音楽

ここ数日、迷いがある。
誤解を招きかねないので、言葉を選ぶ必要はあるが。
切っ掛けは一枚のアルバム。
試聴もしないままに購入したが、きっと気に入るに違いないといった確信があった。
事実そうであったし、実は毎日のように聴いている。
それぐらい心地良い。
と同時に、ある現実が突き付けられた。
私が欲するのはこういう音楽なのか、と。
これでも某アイドルのファンで、ファンクラブにも入会している。
けれど、毎日のように彼らのアルバムを聴くことはまずないし、運良くライブチケットが手に入った時でもそこまで聴き込むことはなかった。
理由は、日本語の曲が苦手だから。
心が元気な時なら、好きな曲を選んで聴くこともある。
けれど、余計なことを考えてしまう朝には彼らの声は重過ぎる。
良い意味で純粋過ぎるのだ。
それなりに揉まれている筈だが、それでも私からすれば純粋過ぎる。
その純粋さが辛い時が私にはあり、そんな時は遠ざけざるを得ないのだ。
決して嫌いじゃないし、寧ろキラキラした世界に誘って欲しいのだが。
ここまで読んだ時点で、あなたは気付いたかもしれない。
そもそも彼らに求めるものと、音楽に求めるものが違っているのだ、と。
キラキラした世界は私に潤いを与え、ミーハーな気持ちは私を元気にする。
一方、私が好んで聴くアルバムは心を満たしてくれる。
余計なことを考えず、ただ音に身を委ねる。
30年以上も前からそうしてきたし、今後もそうするのだろう。
要するに、別物なのだ。
そんな訳で、今夜もあんみつのアルバムを聴いて眠ることになる。
好みは人それぞれだが、今の私にはベストな一枚である。